※ A&Cステップの詳細コンテンツは、順次公開していきます。 公開をお待ちください(現在は、BASICステップとADVANCEステップ、CUNNINGステップを公開中です)。
- 1.1A&Cステップのはじめに
- 1.2構成で楽をしよう
- 1.3『ログライン』から『お楽しみ』を知る裏ルート
- 1.4創作の神秘VSテンプレ
- 2.1パラダイムを作る最速の抜け道
- 2.2「もし、ジョジョが奇妙な冒険だったら?」
- 2.3あなたの物語の売りを書くべき場所
- 3.1読者は本当に嫌いなの? 鬱展開の扱い方
- 3.2鬱展開を売りにしたいあなたへの抜け道
- 3.3あなたの鬱展開は何に分類されるか?
- 4.1ギャグシーンはどこに入れればいいのか?
- 4.2サブキャラや脇道に逸れていい場所はどこか?
- 4.4あなたの物語の、どこを宣伝するのが効果的か?
- 4.5「ラーメンを頼んだのに蕎麦を出された」と言われないために
- 4.6日常シーンはどこに入れればいいのか?
- 4.7「負ける気がしないパート」を書ける場所は2つ
- 4.8A&Cステップのおわりに
1.1A&Cステップのはじめに
このステップでは、発展形のパラダイムと、ブレイク・スナイダー・ビート・シートを併用することを覚える。
パラダイムの発展と、サブコンテクストの概念を理解すること。この二つ長編を書くことのマスターキーだとしたら、この考え方は抜け道を歩くバックドアだ。ずるいけど、手っ取り早くて強力だよ。
1.2構成で楽をしよう
今回は、パラダイムを簡単に書けるように抜け道を知ろう。この抜け道を通れば、あれこれ難しいことを考えなくても、楽にパラダイムを書けるようになるんだ。
プラス、自分の物語の売りを書くべき場所が明らかになり、どこで読者の期待に応えればいいのかも分かる。副次効果として、作品の質もアップするよ。楽してクオリティアップ、いいことづくめだ!
1.3『ログライン』から『お楽しみ』を知る裏ルート
「『お楽しみ』が物語の核になることはわかったけれど、じゃあ、どんな方法で自分の物語の『お楽しみ』を知ればいいの?」
今回は、これについてやっていく。何が『お楽しみ』なのか、正確に判別し、正しくラクをしよう。
1.4創作の神秘VSテンプレ
ぼくはこれまで構成について沢山話してきた。けれど、ぼく自身は「創作は神秘だ」と思っているクチなんだ、実は。
もしあなたが、「手法を使うとは、創作の神秘的な素晴らしさを暴く行為ではないか?」と思っていても、不安になることはないよ。本当に神秘な部分は、ずっとそこにあるんだ。
2.1パラダイムを作る最速の抜け道
さて、それでは本格的に、抜け道を歩いて行こう。「どんな話なの?」この質問は、適切に使えば、あっという間に物語のアウトラインを明らかにしてくれる。ぼくの実体験を踏まえながら、その話をしていくよ。
2.2「もし、ジョジョが奇妙な冒険だったら?」
『ジョジョの奇妙な冒険』は好き? ぼくはもう、大好き!
能力バトル物って、なんであんなにワクワクすると思う? 何がそんなに気になって、来週もジャンプを読むんだと思う? もしそんなワザを、あなたも使えたらどうだろうか?
ラバーズ、ビーチ・ボーイ、ザ・グレイトフル・デッドの3つのスタンドから、その秘密を確認してみよう。
2.3あなたの物語の売りを書くべき場所
あなたの物語の売りとなる部分は、どこに書けばいいのだろうか? そして、読者が楽しみにしている部分とは何で、どうすればそれに応えることができるのだろうか?
「ラーメンを頼んだのに蕎麦が出てきた」なんてことを言われないために、読者の求めるもの(求めるように仕向けたいもの)と、出すものを一致させよう。
3.1読者は本当に嫌いなの? 鬱展開の扱い方
ここでは、鬱展開の扱い方について話していく。鬱展開には取り扱い方というのがあって、やる場所、期間によって、その印象は大きく変わる。適切な扱い方を知り、物語を捻じ曲げなくて済む方法を知ろう。
3.2鬱展開を売りにしたいあなたへの抜け道
もし、鬱展開を売りにした物語を書きたい場合、どうすればいいだろう? 自分が今回書こうとしている物語は、早い段階で鬱展開が始まる、陰鬱な物語なのだ。
そんなときの扱い方も、きちんと存在する。鬱展開を売りにした物語を書きたい場合、「読者が何を期待するか」を早い段階でコントロールしておくことがカギとなる。
3.3あなたの鬱展開は何に分類されるか?
あなたが自身の中で「これは鬱展開だ」と思っているシーンがあるとして、それが構成上、何に分類されるかは、慎重に判断しないといけない。シーンの内容からラベリングする行為は、ラベル張りを間違えるとめちゃくちゃになってしまう。
塩の容器に「砂糖」ってラベルが張ってあったら、料理の出来は悲惨なものになる。だからこそ、正しく分類する必要があるんだ。
4.1ギャグシーンはどこに入れればいいのか?
構成において、「ギャグシーン」という分類は、実は存在しない。大切なのは、「ギャグシーンを通して」どんな情報を読者に伝えたいのか、それを作者がわかっていることだ。
また、「ギャグシーン」という分類はなくとも、「そういったシーンはここに配置されることが多い」という傾向はある。あなたの書きたいギャグシーンはどこに配置すればいいのか、判別してみよう。
4.2サブキャラや脇道に逸れていい場所はどこか?
サブキャラについて尺を取ったり、本筋から逸れたシーンを入れたいとき、どうすればいいのだろうか? それをやれる場所を知り、書きたいシーンをとりこぼさないようにしよう。
4.4あなたの物語の、どこを宣伝するのが効果的か?
ぼく自身は広告は詳しくないのだけれど、映画には予告編という、参考にするのに最適な部分がある。
実際、予告編に良く使われるシーンは物語のある部分から持ってこられていることが非常に多いんだ。「期待させて応える」というマッチポンプを、自分でもできるようになろう。
4.5「ラーメンを頼んだのに蕎麦を出された」と言われないために
※ この回は映画『フロム・ダスク・ティル・ドーン』のクリティカルなネタを割ります。苦手な方はご注意ください。
4.6日常シーンはどこに入れればいいのか?
日常シーンをいつ書けばいいのか、どこに書けばいいのか。これは迷いやすいポイントだ。けれどこれも、ここまで学んできた内容を活用していけば、すぐに解決する。
多くの場合、日常シーンが描かれる場所は二か所。「この日常シーンは、にかっ所のうちどちらに配置されるだろうか?」と考えてみるだけで、かなり楽にシーンを配分できるよ。
4.7「負ける気がしないパート」を書ける場所は2つ
映画やアニメを観ていて、「負ける気がしないパート」というのに、覚えはないだろうか? 例えばジョジョ五部の、例のBGMが流れている時とか(このステップはジョジョネタが多いね!)。
こういうシーンを配置できる場所は、実はそんなに多くない。これも、候補は概ね二か所に絞ることができる。物語をよーく見れば、選択肢の数が実は限られていたことに気付けるんだ。
4.8A&Cステップのおわりに
A&Cステップを終えたあなたへの、ちょっとした挨拶だ。もしかするとあなたは、このステップで扱ったような質問を、ぼくからされたかもしれない。あの質問の意図は、こういうことだったのだ。