小説

CUNNINGステップ

4.4CUNNINGステップのおわりに

頭の隅に置いておいてほしいこと ここまでかなり具体的に「物語の○○%の場所に○○を書く」という話をしてきたけれど、そのパーセンテージは、脚本におけるパーセンテージであって、完成した映画の尺と必ずしもイコールにならないことを、留意しておいてほ...
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4.3ITVSBS2

さて。長かったね。それでは、『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』の発展形のパラダイムを使って、かつ、BS2にも当てはめてみよう。 『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』のパラダイム ■『IT/イット “それ”が見えたら、終...
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4.2「テーゼ・アンチテーゼ・ジンテーゼ」と、三幕構成の関係

よく使われるたとえ話だ。テーゼ・アンチテーゼ・ジンテーゼ。これも難しい話に聞こえるが、今となっては、どうとでも説明できる。三幕構成の知識があれば簡単だ。 テーゼが第一幕、アンチテーゼが第二幕、ジンテーゼが第三幕。はい終了。 ■手抜きではない...
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4.1起承転結を三幕構成&BS2で説明する

さて、三幕構成で起承転結を説明してみよう。もちろん、BS2もプラスしながらね。 と言っても、追加で語ることは多くない。承と転の周りが、BS2によって、詳しく説明できるようになったくらいだ。 起で始まった物語が、承で展開される、というけれど、...
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3.8「クライマックス」という言葉は忘れたほうがいい

「クライマックス」という言葉は、人によって、定義や認識に幅があり過ぎる。こういう言葉は、ぼくは苦手だ。というか、あまり良い思い出がない(似たような言葉に「プロット」や「文章力」がある)。 定義を引いてみると、 クライマックス緊張などが、極に...
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3.7「巻き込まれ型の主人公」を書いていい理由を見つける

幕を跨ぐとき、主人公には明確な意思が必要になる。なんとなくで幕を跨いではいけない。 これは、スナイダーも「自分もやりがちだけど」といっている注意点だ。スナイダーはさらに、「主人公は必ず行動的でなければならない」と言っているが、これは、表現の...
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3.6二種類の葛藤を区別する

よく言われるよね。「物語は葛藤である」って。そして、「面白い物語には必ず葛藤がある」とも言われる。実際その通りなんだけど、『葛藤』って言葉そのものは、混乱を招きやすい(できればこの言葉は、できる限り使いたくないのが本音だ)。 BASICを学...
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3.5第二幕の最初にすべきこと

第二幕で最初に書くべきことがある。 それは、『ドラマ上の欲求』の変化だ。ドラマ上の欲求というのは、人物が物語の中で得ようとしているもののことだ。別居中の妻と仲直りする、浮気調査、子供との不仲を解消する、失踪した弟を探す……。 これらはどれも...
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3.4プロットポイントをカンニングして見つける方法

スナイダーは、幕を跨ぐときは主人公の明確な意思が必要になると言った。これは実は、多くの場合において、プロットポイントⅠを見つける指標になる。 物語の構造という面から判断するのが難しい場合、キャラクターを観察するという方向から、アプローチがで...
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3.3「日常シーン」という分類は構成には存在しない

さて、ここまで読んできて、薄々感じている人もいるだろう。物語を構成の面から見た場合、「日常シーンはどこに入れればいいの?」という質問は、かなりズレた質問なんだ。 (念のため断っておくが、あなたが過去、ぼくにそういう質問をしていても、気に病む...