7日目:最終日+ボーナスコンテンツ!

筋道を立てて取り組むことの利点

おめでとう! ここまで7日間、文脈という考え方を使って、「書けない状態」を分解し、解決する方法を見てきた。

筋道を立てて取り組むことの利点は、費やした時間がきちんと成果に現れることだ。何をやればいいか明確で、それをやれば前に進むことができる。

ここで一つ、バッドパターンを見てみよう。

上にあるもの:???
落ちてきたもの:???

何もわからないよね。この状況だと、次のシーンを書く手がかりが完全にゼロだ。下手をすると、木の枝が頭上に広がっていることにも気付いていない。だから、思いつかずに、次のシーンが書けなくなる。

今のあなたなら、この状況がいかに絶望的か、よくわかると思う。完全ノーヒントで、自分の内に潜む難題を解かないといけない。

こうなると、インスピレーションやセンスといった、創作の神秘に頼るほかなくなってしまう。

そして、その瞬間を待っているうちに机に向かうのが苦痛になり、情熱は奪われ、YouTubeに手が伸び、時間は過ぎていく。こんなに恐ろしい話はないよね。

人間というのは、時間が無刺激に、無為に進むことに耐えられない。だから、費やした時間に対するリターンが薄いと、行動そのものをやめてしまう。

だってもし、朝吐きそうな気分で仕事に行って、疲れてへとへとになって帰宅してから寝るまでの2時間、机に向かっても何の成果も得られなかったらどう? 前に進んでいる実感もないまま、何カ月も過ぎたら?

ストレスでYouTubeやゲームに手が伸びて、「今日はいいか……」が積み重なっていく。そのまま書く時間が減っていくことを、誰が責められる?(個人的に、「書くのをやめる」なんて宣言する時、本当にやめることはないと思っている。本当に書かなくなるというのは、書く代わりに他のことをするようになって、そのまま時間が経ってしまって、気にもならなくなることなのだと思う)

書けないとき、安易に創作の神秘に頼るのは、このルートの入り口になりかねない。

神秘は気まぐれで、支払った時間に応じて対価をくれるとは限らない。一歩も進めず手掛かりすらない状態では、机に向かうのが嫌になるのは、当たり前なんだ。

だからこそ、筋道を立てて取り組んでいくことの利点は大きい。

モデルを知り、手掛かりを得て、次のシーンを書くのに必要な情報を集めていく。こうすることで、費やした時間が、着実に成果となって現れる。

勉強によって、「次のシーンが書けず、何をやればいいかもわからない」という状態から、「何に時間を使えば書けるようになるか、わかっている」という状態に移行できるんだ。

「文脈を明らかにすれば、次のシーンは書くことができる。だから、文脈を探すことに時間を使えば、必ず前進できる」。長い長い執筆の中で、こんなに心強いことはないよね。

終わりに

ぼくは創作の神秘を頑なに信じている。あの爆発力は最高だ。けど、こうやってシステマティックな話をするのが好きだ。創作の神秘は神秘で存在して、システマティックな部分はシステマティックな部分として存在する。それだけの話だからね。

だからこそ、創作の真の神秘の力を、より強く信じている。神秘のベールをめくった先に、真に人知の及ばぬ神秘があることを知っているから、上辺のベールを勢いよくめくることに躊躇がないってだけ。

使えるものは使う。相手はただでさえ手ごわい、創作の神秘なんだ。ぼくらは生まれながらにして「長編小説を書く」、「続きを書く」、「繋ぎのシーンを書く」という能力に恵まれなかった。たったそれだけのために自分の物語を諦めるなんて嫌だから、道具を使うんだ。ぼくがそうだったように、あなたも書けるようになったら、とても嬉しい。

これから先、「書けない」と感じたときは、今日までのことを思い出してほしい。そして、この道具を、ぜひ使ってみて!