緊急警報! 緊急警報! 今度は足りないんじゃない! 書いている内容と、準備したカードがズレてきたんだ!
書いているうちの不思議な化学反応、天から降ってきた思いがけないシーン、キャラクターたちの会話……。こういったものは、最もクリエイティブさを感じる瞬間かもしれない。
けれど、あなたの前にはこれまでに準備したカードがあり、彼らが睨みつけてくる。
「あれだけ準備を念入りにしたんだ。まさか、変える気じゃないだろうな?」
今度は焦りや無力感、落胆ではなく、未知への不安が、心に入ってくる。カードが敷いたルートから外れること。これは、戒律違反ではないのだろうか?
もしくは、こんな素敵な理由ではなくて、単に筆が滑ったのかもしれない。たまたま、物語が意図しない、あらぬ方向へ脱線し始めたのかも。どちらにせよ、カードから外れ始めている。
こういったとき、あなたはどうするべきなのだろうか?
少なかったときは、すぐ対処するか、後で対処した。多すぎたときは、後から対処すると言った。では、変化するときは?
この場合は、少なかった時と同じように、すぐに対処するか、後で対処するか、どちらかを選ぶ。変化そのものは、歓迎すべきものだ。変化を恐れる必要はない。より良くなると思ったなら、やってみる価値はある。
すぐに書けそうなら、そのまま書く。もし、内容や配置場所、変更後に、これまでのカードにどう接続すればいいか話ならないならば、その時は今までと同じように、後から修正しよう。推敲の段階で、その内容や入れる場所を考えればいい。
変化は歓迎していい。それは素晴らしいことだ。ただし、その取扱いに困りそうなら、変化の時は、今ではなくもう少し後なのだ。