5.3紙に書いた実物のプロットカード

CARDステップ

実際、カードを書くとしたらどんな感じになるのか?これについて、気になる人は多いと思う。

フィールドが例に挙げた『テルマ&ルイーズ』の、第一幕のカードを書いてみたから、参考にしてみてほしい。

■ぼくの書いた『テルマ&ルイーズ』の第一幕のカード①
■ぼくの書いた『テルマ&ルイーズ』の第一幕のカード②
■ぼくの書いた『テルマ&ルイーズ』の第一幕のカード③

OP、PⅠにマーカーで印をつけているのは、カードが増えていった後でも、物語上の重要な役割を持つカードを視認しやすくするためだ。

また、いくつもの動きが入り、執筆の際にシーン間のつながりを見失いそうなカードには、「シークエンス」と書くことで、ミスを予防する。時間と場所についても、最初に記載することで抜けを防ぐ。

プロットポイントⅠのカードの下に書いてある区切りは、文脈の簡単なメモだ。これから先は何についてのカードを書くのか、これまではどんなカードを書いてきたのかそのイメージがより掴みやすくなる。

物語を進めるために大きな役割を持つアイテム、テルマの銃については扱いが大切だから、忘れないよう、カードにメモを残してある。テルマが銃の用意し、それが用心のためというテルマの性格に起因すること、ルイーズの手に渡った理由まで、きちんと書いておく。

こんな感じで、14枚のカードは書かれる。これをあと3回繰り返し、56枚のカードになるわけだ。