2.2推敲作業の内容を明確にし、「何をすればいいか」をタスク化する

REWRITEステップ

レポートの内容を3種類に分類すればいいのはわかった。では、実際に、レポートにどういう形でそれを記入していくのか?

ぼくは、Wordのマーカー機能を使うことにしている。

  • A 『構造に関わる、「機械的な」最優先の直し』……赤
  • B 『物語の進行に当たっての「機械的な」補修』……緑
  • C 『より細部を「それっぽく」するためのクリエイティブな直し・補強』……黄
  • 修正完了した項目……グレー
  • 現在取り組んでいる項目……ピンク

※ Wordpressでマーカーを表示する方法がよくわからなかったので、文字色を変更した。実際は、マーカーで塗りつぶされている。

こんな風に、レポートの項目にマーカーで色を付けていく。こうすれば一目で、その修正点がどの分類に属するかわかる。

■まずは分類から

最後まで色分けを終えたら、今度は実際に修正を加えていく。この時、赤色の項目から順にグレーに変えていく。

つまり、分類Aの項目をすべて直してから、分類Bに取り掛かる。それが終わったら分類Cだ。優先度の高い項目から順に修正していく、ということだね(ピンクは作業のしおりで、自分が何について考え、どこを直すべきなのか、一目で思い出せるようになっている)。

色さえ共通なら、直す順番はどういう風でも構わない。

ただ、同じ赤色の修正点でも、出来事αについて、出来事βの修正が関連するのなら、まず、出来事αに取り掛かるべきだ。同じ色の修正点でも、規模が大きなものから順に取り掛かった方が、効率的なことが多い。

分類Bの場合は修正の規模も小さいから、できそうなものから順にやっていくとかでもいい。同じ色の範囲内なら、優先度を微調整しながらやってみよう。

「気になってはいたものの、実は直す必要がなかった」とか、「考えたけどうまい案が浮かばなかった。でもまあ、いまのままでも悪くはないよね」と、修正を加えなかった項目も、グレーに塗っていく。

推敲レポートの存在によって推敲というのが、「全体を何となく眺めて、何となく満足したら終わり」のものから、「すべきことと順番が明確にタスク化されたもの」に変わっているのがわかるだろうか?

推敲作業が進むというのは、赤、緑、黄色とカラフルだった推敲レポートからマーカーが一色づつ消え、グレーになっていくこととイコールなのだ。推敲作業の終わりとは、レポートがグレー一色になった時である。わかりやすいよね。

これで、「終わりのない推敲」や「何となくの推敲」とはおさらばだ。

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