CUNNINGステップ

3.6二種類の葛藤を区別する

よく言われるよね。「物語は葛藤である」って。そして、「面白い物語には必ず葛藤がある」とも言われる。実際その通りなんだけど、『葛藤』って言葉そのものは、混乱を招きやすい(できればこの言葉は、できる限り使いたくないのが本音だ)。 BASICを学...
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3.5第二幕の最初にすべきこと

第二幕で最初に書くべきことがある。 それは、『ドラマ上の欲求』の変化だ。ドラマ上の欲求というのは、人物が物語の中で得ようとしているもののことだ。別居中の妻と仲直りする、浮気調査、子供との不仲を解消する、失踪した弟を探す……。 これらはどれも...
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3.4プロットポイントをカンニングして見つける方法

スナイダーは、幕を跨ぐときは主人公の明確な意思が必要になると言った。これは実は、多くの場合において、プロットポイントⅠを見つける指標になる。 物語の構造という面から判断するのが難しい場合、キャラクターを観察するという方向から、アプローチがで...
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3.3「日常シーン」という分類は構成には存在しない

さて、ここまで読んできて、薄々感じている人もいるだろう。物語を構成の面から見た場合、「日常シーンはどこに入れればいいの?」という質問は、かなりズレた質問なんだ。 (念のため断っておくが、あなたが過去、ぼくにそういう質問をしていても、気に病む...
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3.2第一幕の何ページ目に、何を書けばいいの?

正直、書き方のハウツーというのは、第二幕にフォーカスされることが、非常に多い。なぜかというと、第二幕が長くて、書くのが大変だからだ。 けれど、長編が書けない人が最初に躓くのは第一幕だ。第一幕では、やることが山ほどある。状況設定をシーンに変換...
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3.1『テーマ』=誰が何をするか

BS2の話を終えて、三幕構成とBS2を組み合わせる段階に入った。その前に、三幕構成をノーマルに使っていくカンニング・テクニックについても、いくらか触れていくよ。 まずは、『テーマ』についてだ。 世間一般で言う「物語のテーマ」は忘れろ さて、...
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2.2三幕構成とBS2を組みあわせる

三幕構成で、文脈という考え方を学んだよね。文脈に沿ったものを、書き、文脈に沿わないものを書かない。一番大きなものが『状況設定・葛藤・解決』であり、パラダイム上の点を打つことによって、サブコンテクストへと分割されていく。 BS2はこの、「どこ...
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2.1カンニング&チート:構成の抜け道を歩こう

早速、構成のカンニングペーパーについて紹介しよう。パラダイムが少々不安定でも、「現在自分が思いついているシーン」からパラダイムを逆算できたり、サブコンテクストの指針がいまいち固まらないときに使える抜け道だ。 カンニングのカギ『BS2』 前章...
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1.1CUNNINGステップのはじめに

第1章はどうだっただろうか? 前章の末でも言ったが、難易度は、結構高く感じたと思う。 発展形のパラダイムを書くことそのものは、そうべらぼうに難しくはない。だけどいかんせん、あなたがBASICで基本のパラダイムを知ってからの期間が短い。運動不...
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CUNNINGステップ【長編小説の書き方:カンニング編】

1.1CUNNINGステップのはじめに さて、前章で発展形のパラダイムと、それに付随する考え方を知った。けれど、まだ物足りない。もっと具体的な指標が欲しいよね。そういうものは、どれだけあっても困らない。 三幕構成がメインウェポンなら、ここで...