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5.1秘密兵器その2:『スクラップ』のファイル

これは完全にぼくのオリジナルだ。原稿本文のファイルと、推敲用のレポートのファイル。これに加えて、ぼくはもう一つ、『スクラップ』のファイルを作っている。 このファイルには、推敲の段階でカットしたシーンやシークエンス、文章を、切り抜いて保管して...
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4.4「手直しの公式」

キングがまだ十代で、落選の通知を貯めながら、ついてくる一言の寸評に大喜びしていた頃(あの大物にも、こういう時代があったのだ)、ある寸評で、キングの推敲方法は一変した。その寸評は、以下のようなものであった。 「悪くはないが、冗長。もっと切りつ...
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4.3作者にとって重要 ≠ 読者にとって重要

面白いエピソードがある。以前に軽く触れたね。久々のスティーヴン・キングだ。 キングは原稿を完成させてから、自身で推敲するだけでなく、何人かの親しい人に読んでもらってから、内容を修正するスタイルを取っている。 その時、キングは『骨の袋』(ホラ...
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4.2推敲という「前提」が、執筆速度を上げる

この項目では、推敲によって執筆を加速させる考え方について話すよ。 推敲というプロセスについて知ることは、執筆速度を上げることに繋がる。伸び伸びと書き、スラスラと書き、たくさん書けるようになる。これらが推敲のやり方を知る利点だ。 まず前提とし...
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4.1「書きながら投稿」は、してはいけない

シーンの不足に気づいたとき、シーンを追加したくなった時、カードから離れそうになった時、やる気が起きないとき。色々なことを話してきたが、その根底には常に、「執筆中のトラブルはその場で対応せず、推敲のときに対応する」という原則があった。 推敲の...
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3.5気分が乗らないときに思い出す、偉大な作家の言葉

ぶっちゃけ、このテキストを書いているときでも、理由なく、書くのが億劫なことは何度かあった。書くことは決まっている。けれど、机に向かうのがただ面倒なのだ。YouTubeを見て、ゲームをして、それで一日が終わったこともあった。 トム・シェルマン...
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3.4やる気が出ないときに思い出す、偉大な作家の情けない言葉

なんだかやる気が出ない、なんだか不安だ、自信が急になくなってきた。こういう感覚に襲われたことは、あなたにもあるだろう。ぼくにもある。そして、世の偉大な作家にも。 偉大な作家でも、不安になったり、やる気が出なかったり、打ちのめされてしまったり...
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3.3「インスピレーションを待つ」は最低の悪手

モチベーション関連の話になるが、ぼくが知る中で最大の、悪手中の悪手が「書くためにインスピレーションを待つ」というものである。 インスピレーションは、待っていても湧いてこない。これはぼくが語気を強めて言っているわけではなくて、ロバート・ボイス...
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3.2秘密兵器、『推敲レポート』

薄々感づいた人もいるかもしれない。執筆作業を止めてしまわないための原則というのは、「執筆中のトラブルはその場で対応せず、推敲のときに対応する」だ。 けどそうにしたって、書いている最中に、直したいことは山ほど出てくると思う。 それは正常だし、...
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3.1地の文に神経質にならなくてもいい理由

会話文は得意だけれど、地の文が苦手……、という声を結構聞く。 「キャラクターは活き活きしているんだけど、地の文はどうやって書けばいいのかわからない……」と。 はっきり言うが、地の文については、気にする必要はない。 これは私見だけれど、小説を...