今日まで創作活動をしてきた中で、「推敲は必ずしましょう」と何度目にしただろう。あなたも、創作について書いてあるサイトやTwitterで、何度も何度も目にしてきたと思う。
そしてぼくも、改めて言わせてもらう。推敲は大事だ。必ずやるべきだ。そして、やる前提で執筆するべきだ。
短編しか書けなかった頃の、かつてのぼくの推敲方法はこうだった。
原稿が完成したら数日間は小説から離れて、好きなことをして気持ちをリフレッシュする。原稿を読み直して、作品の出来にほれぼれしながら、見つけた誤字や気になった表現を直す。それを何回もやるけれど、大きな変更はない。そして、「推敲って言うけど、そう直すことろなんてないじゃん」と、推敲を進める人達に対する懐疑的な気持ちを抱く。
短編だからという事を差し置いても、随分ズレたことをやっていたと思う。これは、「しっかりした推敲」や、「ちゃんとした推敲」ではない。ちょちょいっと原稿を直しているだけである。誤字脱字を直すことと「推敲」の境界があいまいな人は、特に注意だ。
推敲には、効果を上げるためのきちんとしたやり方がある。初稿を上げるためにすべきことはパラダイムを書き、カードを書き、原稿を書くことだった。どれもやったらやっただけ、前に進んだよね。何をすればいいか、最初から最後までわかっていた。
推敲だって同じように、何をすればいいか、作品のどこから手をつければいいのか、手順というものがあるのだ。推敲レポートをより効率的に使う方法を学び、効果的な推敲ができるようになろう。